札幌支社では、昨年10月1日、新千歳空港国内線ターミナルビル3階事務室(賃貸借面積:116.09㎡)において、空港保安検査員を対象にした休憩室を新規に開設した。開設の背景には、コロナ禍における検査員同士のコミュニケーション不足が浮き彫りになったこと、そして航空需要の拡大に伴い労働時間が増加し、疲労が慢性化していたことなどがあり、狭小な共用の休憩スペースは懸案事項となっていました。
今回の新規休憩室には、自動販売機、冷蔵庫、テレビ、レンジ、給茶機、軽食販売棚などを備えた「食事スペース」、パーテーションを配した「教育スペース」、ブース型デスクを設けた「個別スペース」、そして待望されていた「仮眠スペース」(女性専用あり)が設けられている。また、”なんでもノート”を常備して、意見交換の場づくりの工夫も凝らしている。
同支社では、共通の場所で時間を過ごすことで普段関わることのない検査員とも交流する機会が生じ、コミュニケーションが活性化すること、横のつながりを強化することで所属意識が高まりモチベーションが向上すること、そして、縦のつながりも意識させることでキャリアパスを描きやすくすることなどに期待している。また、互いのコミュニケーションのハードルを下げることで現場でのミスコミュニケーションを減少させる効果や、リラックスできる環境を整えることでリフレッシュした状態で業務に取り組むことによる業務効率の向上にも期待を寄せている。