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2021.06.07 お知らせ

令和2年度 東北地区警備業協会連合会主催『警備員論文コンクール』で荒木清隆さんが入選

昨年度、東北地区警備業協会連合会が主催した「警備員指導教育責任者等論文コンクール」で、元東北支社仙台高等裁判所勤務の荒木清隆隊員が、警備員の部(テーマ:「信頼される警備員を目指して」)において、同連合会第2位、宮城県警備業協会では第1位に入選し、その表彰式が5月27日に行われました。「KSP・EAST東北支社から1点でも多く出品することに意義があると思いチャレンジした」と語る、弊社の経営理念を十分に理解し日々実践している荒木清隆さんの論文(原文)を以下に掲載する。


『信頼される警備員を目指して』

株式会社KSP・EAST東北支社 荒木清隆

 

初めて警備業に携わり約一年半を迎えました。それまで警備員についての知識はほとんどなく、道路や商業施設で働く姿を見かけ、危険を伴うたいへんな仕事だ、自分にはとても無理だと感じていました。就職活動の過程で縁があり現在の会社に採用していただき、以来仙台高等裁判所に勤務しています。裁判所に出入りする方はそう多くないかと考えていましたが、裁判所職員をはじめ裁判官、弁護士、司法書士、検察官や警察署員、地方自治体職員など関係機関の方々、配送業者そして一般来庁者の多さに驚き、困惑しました。

これだけ多くの入庁者に対して身分チェックや所持品検査など定められた手順や言葉を習得するだけで精一杯の日々でした。加えて一日立ち通しの仕事は、身体への負担が想像以上に大きく、歩くことさえ困難なほどでした。治療とトレーニングを約半年重ねて克服することができ、やっと警備員として一人立ちできたかなと思ったものでした。ただし、この現場は十名以上が連携して職務を担うため、一人の力ではどうにもなりません。個々の警備員が信頼されるよう責任を果たすことは勿論ですが、警備隊がワンチームとしての信頼を得ないと成り立たないことがわかってきた頃でもありました。円滑な業務遂行のために私は、顧客である契約者様と会社・警備員との信頼関係、来庁者と警備員との信頼関係、警備員相互の信頼関係の構築について、次のように整理して考え、実践しています。

顧客と会社・警備員との信頼関係は、契約に基づく厳正かつ的確な業務の遂行が最優先です。弊社の経営理念は「公なれば明なり」とし、相手の立場や視点で考え、判断・行動すれば間違いはないことを意味しており、これを具現することが私たちの使命です。危機管理では異常を確認した場合、速やかに隊長から会社と顧客に報告、会社の責任者が現場に急行して事実確認、顧客との情報共有、隊員に再発防止対策を周知する体制が整っています。私たちは、常にこの理念と即応体制を念頭に一致協力して警備にあたっています。

来庁者と警備員との信頼関係は、各業務に直接的に関わります。来庁が初めての方、複数回の方、老若男女さまざまですが、基本的には全員同一歩調で原則通りに対応します。その中でご年配の方や初めての方にはより丁寧に、複数回の方には特性を見極めて敬意を払い、適切に対応しています。弊社は具体的な行動基準に「挨拶をする、ありがとうと言う、謝る、頭を下げる、新しいことに取り組む」と五つの「あ」を示し、全員が常に謙虚な姿勢をイメージできるようにしています。また、通常は明朗な発声で挨拶やお願いをしますが、今は新型コロナウィルス感染防止のためマスクを着用し、飛沫飛散防止の観点から声量を抑えています。代わりに私たちは、お辞儀や案内などの動作を大きく行うように努めています。このような工夫や改善を重ねていくことが今後も必要だと考えています。

警備員相互の信頼関係は正にチームワークです。即ち、隊員が常に自らの責任と役割を忠実に果たすことに尽きます。弊社は毎月の隊長会議を通して警備員の道標となる「凡事徹底、コンプライアンスの徹底、ハラスメント絶無」を確認し、実践しています。さらに隊員が連携して業務を行うためには、隊長を頂点に指揮命令系統が明確な組織体制の確立が重要です。私たちは、隊長からの朝礼時の指示、緊急時の指揮命令に従って迅速に行動し、特記事項を記録して情報共有するなど組織的対応を心がけ実行しています。

現代は情報化社会の進展とともに価値意識が多様化しており、警備員に求められる役割が増大しています。日頃から社会の動向に関心を持ち、知見を広めること、リスクを予測し回避する能力を高めることなど資質の向上が急務となっています。私は今後とも研修を深め、隣人から学び、健康な身体でチームと社会に貢献できるよう努めていく決意です。

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