KSP・EASTでは12月10日(金)本部会議室にて「指導教育責任者 全体会議」を開催し、EAST役員の他、各支社から12名の警備員指導教育関係者(以下 指導教)が出席しました。同会議は、会社の現況報告・社から指導教への要望伝達、並びに互いの情報共有・連携強化の場として通常年2回開催していましたが、今回はコロナ禍を受け約2年ぶりの開催でした。
最初に新任指導教による自己紹介が行われ、その後の社長訓示では、会社業績についての報告、経営理念・行動規範、コンプライアンスについての確認がなされ、同責任者への要望として①OJTの強化(現状の座学での教育を検証し、実技によるOJTの推進で強化すること)②生活指導の強化(独身者の生活実態を把握し、改善指導・対処すること)③資格取得の促進(資格保有状況が新規業者の決定や重要施設における配置要件となるため、計画的に資格の取得を推進すること)の3つが提示されました。特にEASTではお客様の要望に応えていくためには労務構成比率を改善し、また国内警備におけるグローバルスタンダード化に対応するためにも③の資格取得を加速し「警備業務の質的向上」を図りたい考えが示されました。そして、勝田顧問(東京支社)・千代田顧問(本部)を中心としたEASTの指導教と防災教育担当者間のさらなる連携と業務の一体化をも期待されました。
続いて柏倉常務取締役より「積極的に巡察に行って、分かるまで何度も根気強くご指導下さい」と挨拶があり、各支社の指導教からの現状報告や改善策などの意見交換が行われました(下記)。
《 協議内容(抜粋)》
- ・政府による「高齢者の職場確保」には大変貢献しているとは思うが、高齢者の健康面には十分配慮し、仕事に支障をきたすことのないように努めなければならない。
- ・公共交通機関のない警備場所までの(自家用車を保有しない)高齢者の移動手段の確保が難しい。
- ・採用や教育の際に、文部科学省の体力検定を導入するのはどうか。
- ・応募者を確保するためには、人材募集のかけ方を再検討すべきではないか。
- ・若手や中堅の退職理由を究明すべきではないか。
- ・隊員へのアンケートを実施し、声を吸い上げるのは有効である。
- ・採用時には適格な人材を選出する。面接だけで採用するのではなく現場研修の過程も評価対象とすべきである。
- ・資格合格者を多く輩出している羽田支社と連携する等、組織的な取り組みで合格率を上げていくべきである。
- ・資格取得後の手当てを明確にし、モチベーションをあげる方法を整えるべきである。
- ・資格取得後の手当ての支社間格差をどうするか。
- ・若い人に対しては、警察官のように”人の身体・生命・財産を守るという使命感をもたせる”ような教育をすべきである。
- ・警備員のあるべき姿としては、①スマート(外見や服装)②機転が利く(変化に即応できる)③几帳面(規則を守って業務を推進)④負けじ魂(警備員としての気概、自己啓発に励んで資質を備える)⑤感謝(何事にも忘れない)があげられる。
- ・同じ人が同じところを同じように警備しているとモチベーションが上がりにくいため、適宜人材の配置を変えるなどの刺激も必要である。
- ・日頃現場に出向きコミュニケーションをとって、平時と異なる場合に気付くようアンテナを張るべきである。
- ・教育に終わりはなく、何度も何度も教育し続けることが大事。