令和6年10月17日(木)、調布市立石原小学校児童の皆さんが、
調布飛行場へ消防車両見学にお越しになりました。
飛行場の化学消防車を間近で見ながら、
調布自衛隊員による車両説明(消火薬剤の積載量、放水銃の放射量や給水管の役割など)を熱心に聞き入っていました。
消防車や消防の仕事について、たくさんの質問をいただきましたので、
いくつかご紹介します。
「町中の消防車との違いは何ですか?それはどうしてですか?」
『調布飛行場の化学消防車には、粉末消火薬剤を放射できる装置が付いています。
大きい粉末消火器と考えてください。飛行機事故を想定しているからです。
飛行機にはたくさんの燃料を積んでいますので、泡消火薬剤と粉末消火薬剤で
消火するために積載しています。』
「普段はどんなお仕事や訓練をしていますか?」
『調布飛行場の飛行機が離発着する時に、消防の車庫前で、飛行機の監視をしています。
定期的に、放水訓練や救助活動の訓練を行っています。常に災害に備えて待機しています。』
「なぜ、車体を赤色にしているのですか?」
『明治44年(1911年)、大阪府でドイツ(ベンツ)から1万円で消防車を購入した時の消防車の色が赤色でした。東京では、大正5年(1917年)に、アメリカとフランスから消防車を輸入したときも赤色でした。この赤色の消防車が、現在まで引き継がれています。現在の正式の色は、道路運送車両法で赤色ではなく、朱色と決まっています。』
今回の見学をきっかけに、消防関係の仕事に就きたいと思う児童がいてくれたら嬉しい限りです。